2019年度研修科第二回目の発表会となる『阿Q外傳』。
その稽古場での様子を、58期研修科の甲斐巴菜子と、同じく58期研修科の森寧々が全3回に渡ってお届けいたします!
一回目となる今回は読み合わせ編。宮本研さんの描く美しい言葉たちに、研修科生たちはどう向き合っていくのか…⁉︎
『阿Q外傳』排演报告① 〜読み合わせ編
2019年度研修科第一回目の発表会である『怒濤』も無事に終わり、
先月の17日(月)からいよいよ第二回目の発表会である『阿Q外傳』の読み稽古がスタートしました!
『阿Q外傳』は宮本研さんの作品で、
辛亥革命時代の中国を描いた『阿Q正伝』(魯迅=作)が基になっています。
そう!今回の舞台は中国!
というわけで、タイトルも、
排演报告(稽古場レポート)
とさせていただきました!(※簡体字)
(稽古初日。読み合わせ開始前の様子)
配役も決まり、先週から立ち稽古が始まりました。立ち稽古の様子は次回の稽古場レポートでお届けいたします…!
(余談ですが、実は、58期研修科の夜間部出身者は、鵜澤さんの演出を受けるのは今回が初めて。緊張の日々が続いています。笑)
演出を担当される鵜澤秀行さんは、一つ一つの言葉を大切にされる方で、
「まっすぐ!」
「丁寧に!」
「語尾をしっかりかけろ!」
と私たちによく仰います。
シンプルだけど難しい。
セリフを喋る上で今後も大切にしていきたい言葉だな、と思いました。
(今回演出を担当される鵜澤秀行さん。)
また鵜澤さんは、
「語尾がガツン!パチン!と相手にかかった時の小気味良さや、静寂の中に自分が突っ立っている時の小気味良さを感じて欲しい。」
と仰っていました。
語尾をしっかりかけることや、助詞を下げること、始めから音を上げずに下から喋ることなど…学ぶことだらけの毎日ですが、
その日その日に相手との間に生まれる生の会話や、相手とのコミュニケーションを大切にして日々挑戦していきたいと思います。
またこの作品は、
発される音やリズムがとても美しい
と思います。音を味わいながら、(尚且つずっと一定のリズムで喋らないよう気をつけながら、泣)会話を楽しんでいきたいです。
(読み稽古の様子。)
『阿Q外傳』には、初めて聞くような(自分の勉強不足に反省します…泣)慣用句や諺で溢れています。と同時に、歴史上の人物も登場するので、しっかりと中国の歴史についても学んでいきたいです!
また、宮本研さんの描く美しい言葉を活かせるよう、一単語一単語を大切にしながら、最後まで気合いを入れて頑張ります!!!
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は立ち稽古編。どうぞお楽しみに!
文・甲斐巴菜子
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