お、出るか?出るか?
出たあぁぁぁ!
しかし、水は出たものの処理が難しいとのことで、
実際に水を出すのは
断念。
何度も稽古前、稽古後に試行錯誤し、
水は出ませんが、超リアルな水道です🚰
錆感がなんとも言えませんね。
②喫茶肉体の看板
喫茶肉体の初期の看板です↓
こちらは我らがデザイナー、風間き理がデザインしてくれました!
喫の口編の所を耳の絵👂にしていたり、茶の文字に目の絵👄を入れていたりしているのがお分かりいただけますか?
文字の中に身体の一部を入れる、というのは、肉体を表現しているとのことでした。
これが照明で照らされると、本物の喫茶店のように、また横のカーテンとマッチして凄く妖艶な感じが出ていました。
実はこの看板も、よく見ると、、、
喫の字の口偏が口👄になっていたり、肉体の字の中に手🤚や足🦵がついていたり、、!
御来店いただいた方で気づいた方はいらっしゃいましたでしょうか😀?
③春日野のお風呂
劇中で春日野が入るお風呂。
初期は、蓋をつけるか、タイルの色をどうするかなど、勝也さんと皆でたくさん話し合った上で作られました。
(作成中のメンズ👬)
(作成中のガールズ👭)
こんな風にお風呂に乗る演出が多々あったり、
(宮川舞子さん撮影)
GREATESTダンサー・渡邊真砂珠氏が上で踊ったり、
様々な場面で大活躍しました。💃
このお風呂があるだけで、少女仮面の世界観が完成する、と言っても過言ではありません。
④火山
今回、御来店くださった方が入った瞬間目に入るもの。
それは…
火山!!
は?火山?と思った方もいると思うので、
これはもう先に完成品を見せちゃいます。
ででん!
これは『喫茶肉体』の店内にある、風景画として劇中に登場するものなのです。
少女仮面の稽古が始まって早々、仮のものを作り始めました。
新聞紙を使ったりペットボトルのラベルを貼ったり、
みんなでワイワイウェイウェイ言いながら楽しく作りました。
道に落ちていた葉っぱを見てこれだ!と思ったそう。流石です。
真央さん、いい笑顔ですね。
暫くして本番用の火山の作成が始まり、稽古後に残って何日もかけて制作しました。
(頼れる最強ウーマン👩🔧、とつかめ)
本物の山に見えません??
私は完成を見たとき、本物の山かと思い、登りそうになりました。
それは冗談なのですが。😅
絶妙な筆遣いで再現された煙。
表面は本物の山のような素材。
そして山の上左右に注目!
なんか飛んでる。
始祖鳥と蜻蛉が空を飛んでいます。
これは喜田裕也さん作です。
台本のト書きに、蜻蛉が飛んでいる。と書いてあり、稽古場に色んな蜻蛉が出現しましたが、最終的にこの蜻蛉になり、始祖鳥も加わり、素敵な火山になりました。
始祖鳥の発想が流石としか言いようがないですね。
(研修科のワクワクさん)
喜田さん、いい笑顔ですね。
始祖鳥は胴体の中に新聞紙を入れ、周りは全部ダンボールで作られています。始祖鳥の口の中まで超細かく作られていました。
蜻蛉のボディは、紙粘土、割り箸、はりがねを付け合わせ、足はビニールテープ、羽はクリアファイルで作ったそう!
本家のワクワクさん超えなのでは?
(終演後、それを容赦なく解体する北川莉那)
⑤老婆の愛読書、少女フレンド
老婆役の池亀瑠真&甲斐巴菜子が作った少女フレンド!!
少女フレンドとは、1962年から1996年まで発売されていた、日本の少女向け漫画雑誌です📕
これがまた凄いんです。
細かいところまで凝って作られていました。
見てください、このクオリティ!
まず、表紙の文字に注目!
こばやしかつや特集
どんな特集か気になる。
まさに文学座仕様の少女フレンドですね。
背表紙にバーコードもちゃんと書いているし、何より中身がちゃんと漫画のようになっているのが凄い!!
老婆2人のこだわりがひしひしと伝わってきました。
(Aチーム老婆役・池亀瑠真)
(Bチーム老婆役・甲斐巴菜子)
少女フレンドは、劇中で主任に表紙を破られる、という場面があり、
毎日毎日破られては(そういう小道具なのですが😅)新しい表紙を印刷し、それを貼り付ける作業をしていました。
大変な作業だと思うのですが、毎日最高のクオリティで小道具を用意している2人を見て、
凄いなあと感動しました。
(少女フレンドを持ってキメていらっしゃるクールビューティー鈴木結里さん)
製作者はこちら↓
(看板製作のプロ"よっちゃん"こと川合耀祐)
よっちゃんさんは研修科の公演、毎公演看板を作ってくれていました。
出演者の名前も入り、デザインもすごく素敵です。
3人とも、毎日稽古終わりに遅くまで作成してくれました。
ありがとうございました。
今回、勝也さんも小道具を作ってくださいました。
(汚物缶の加工中の勝也さんとそれを見る中嶋真由佳の真剣な眼差し)
勝也さんは、手作りの小道具を考えるとき、次から次へとアイデアを出してくださいます。
「可能か不可能かを考えるより、まず作ってみなきゃわからないじゃないか」
小道具を作るときも、まるで子供が工作をするみたいに楽しんでおられました。
今回、裏話という形で小道具作りに目を向ける機会をいただき、大変な作業でも楽しんでやるに越した事はないのだな、と感じました。
研修科のみんながキラキラした目で物を作り、完成したものを見ている姿はとても素敵でした。
無事最後まで駆け抜けることができたのは、
応援してくださった皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
台風の影響で3ステージ休演という形になってしまい、楽しみにしてくださっていたお客様にとっては大変残念な決断をしてしまいました。
そこで少しでも舞台の雰囲気を感じていただきたく思い、この記事でたくさん写真を載せさせていただきました。
よろしければ、
池亀瑠真の衣裳編も是非ご覧ください👗
■研修科卒業発表会
演出:松本祐子
日程:2020年1月17日(金)~19日(日)
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