『阿Q外傳』排演报告③ 〜アトリエ編
7月も終盤に差し掛かり、夏の暑さを感じるようになった今日この頃。
研修科では、先週15日に舞台セット等の仕込み作業を行い、ついにアトリエでの稽古がスタートいたしました。
今回の舞台仕込みも、前回の『怒濤』同様、かなり時間がかかりましたが、今回も魅力溢れる舞台セットに仕上がりました。
((また、舞台仕込み後に鵜澤さんと舞台監督の富田さんのご厚意で再決起会(と名付けさせていただきました。笑)を行いました。鵜澤さん、富田さんご馳走様でした…!喜))
(作業を行う研修科生たち)
今週から通し稽古も始まり、
本衣装や本小道具を使っての稽古が続いています。
(写真をここでお見せ出来なくて残念です…泣)
男性陣も今回はメイクをしたりと、それぞれが工夫を凝らし、
全身全霊で挑んでおりますのでそちらにも注目していただければと思います。
そして、アトリエでの稽古を客席から見ていると、自分自身が一観客として見ているような気分になります。
稽古中はアトリエの方がより一層自分を客観視出来るので、動きや佇まいを少し変えている人も見られます。
本番が近づいてきているのもあり、役者陣みんなの表情もどんどん変化していき、いきいきと演技をしているように見えます。そして段々と、役と自分自身がぴったり合わさってきていると思います。
また、
鵜澤さんからのお言葉も、より深く考えなければならないものへと変わってきました。
『姿勢一つにしても、自分自身に負荷をかけろ』
楽な体勢で臨むのではなく、
自分に負荷がかかる(どこか緊張感のある)体勢で臨むことの重要さを改めて感じました。
「こうしてみよう!」
とトライすることはもちろんとても大切ですが、
相手役が投げてくれたボールを受け止め、適切な距離感と間合いで返すこともしっかり意識していきたいと感じました。
特にこの、間合いというものは曲者で、
少しでも間違えれば、その後の芝居が繋がらなかったり、相手のセリフに乗っかって喋ることが出来なくなってしまいます。(間合いとはまさに、“魔”合いの時間なのです…震)
本番までの一週間、
相手役との時間やその瞬間に生まれる“リアル”をより楽しめるよう努めていきたいと思います。
また今回の作品には、座員の坂口芳貞さんと中村彰男さんもご出演されます。
坂口さんと中村さんの、
表情や動き、ふとした瞬間の仕草など毎日多くの刺激をいただいております…(感動)
座員さんと共演出来る素晴らしい機会を大切にし、これからも多くのことを吸収し、引き続き頑張っていきたいと思います!!!
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